不妊症について
不妊症とは
妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交していたにもかかわらず、1年間妊娠しない場合を「不妊症」といいます。
不妊症の原因には、男性側の要因、女性側の要因などさまざまなものがあります。
妊娠するためには、良好な卵と排卵、元気な精子、そして卵と精子が出会い受精できること、受精卵が子宮の中に着床できることが必要です。これらのうち一つでも障害があると、妊娠しにくい、または妊娠できないことがあります。
検査
基本的な検査
- 基礎体温の測定
- 精液検査
- 頚管粘液検査
- フーナーテスト(性交後試験)
- 子宮卵管造影
その他の検査
- 超音波検査
- ホルモン検査
- 抗体検査
- 腹腔鏡検査 など
治療
不妊治療の流れとしては、検査で異常がなければ、タイミング法、人工授精、体外受精へと進みます。
検査で異常がある場合には、最初から人工授精や体外受精を行う場合もあります。
AIH(配偶者間人工授精)
人工授精とは、ご主人の精子を子宮内に入れる治療法です。
ご主人に精子を採取してもらい、その精液を培養液に入れ、遠心分離して洗浄します。その後、洗浄された精液に新しい培養液を加え、その中で上に泳いで上がってくる元気のよい精子を回収して使用します。この方法を「スイムアップ法」と呼びます。
当院では5~6回施行しても妊娠に至らない場合は、体外受精などをお勧めしています。
当院ではAID(非配偶者間人工授精:他人の精子を用いて人工授精させる方法)は行っておりません。
卵胞の刺激
通常は1回の周期で1個の卵しか排卵しません。しかし、不妊治療でホルモン剤を投与することにより、複数の卵胞が育ちます。
刺激の方法はいくつかありますが、主席卵胞径18~20mmでhCG 5,000~10,000単位を筋注し、排卵を促します。
黄体補充療法
黄体ホルモンが出ることによって、子宮の内膜は着床の準備をします。この黄体ホルモンを補充する治療です。
必要な方には、注射または内服薬を投与します。
排卵誘発剤と副作用
排卵誘発に使用する薬剤
これらを組み合わせ、クロミッド+hCG療法、hMG+hCG療法などが行われています。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
排卵誘発剤の投与に伴って卵巣が大きくなり、お腹や胸に水がたまることがあります。症状が強くなると、尿量が少なくなったり、体重が増えたりすることがあります。
重症例では、入院して管理が必要となります。きわめてまれですが、死亡するケースも報告されています。
血栓・塞栓症
不妊治療では、多くの卵子を育てるため、hMG製剤を使用することがあります。このため卵胞から大量のエストロゲンが分泌されます。
エストロゲンには血液を固める作用があり、血栓症や塞栓症を起こす可能性があります。
妊娠率・費用
妊娠率
費用について
令和4年4月より、基本治療については保険適応となります。
不妊症でお悩みの方へ
不妊症でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
産婦人科 Dブロック